あなたは「独身男性が増えすぎている」という話題を耳にしたことはありませんか?結論、日本では生涯未婚率が急上昇しており、男性の約3人に1人が生涯独身という時代が目前に迫っています。この記事を読むことで独身男性が増加している理由や社会への影響、そして独身男性のメリット・デメリットがわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。

1.独身男性が増えすぎている現状とデータ

1.独身男性が増えすぎている現状とデータ

日本の生涯未婚率の推移と最新統計

日本における生涯未婚率は、過去35年間で劇的に上昇しています。

生涯未婚率とは50歳時点での未婚率のことを指し、45~49歳と50~54歳の未婚率の平均から算出されます。

1985年には男性が3.9%、女性が4.3%だった生涯未婚率が、2020年には男性28.3%、女性17.8%にまで上昇しました。

男性の生涯未婚率は約6.5倍、女性は約3.5倍という驚異的な増加を示しています。

特に注目すべきは、1980年までは3%未満の低い水準で推移していた男性の生涯未婚率が、バブル時代にさしかかる1985年から急上昇し始めたという点です。

独身男性の割合は30代で約4割に到達

30代の独身男性の割合は、現在約4割に達しています。

2015年時点での独身者の割合を年齢別に見ると、30代男性では約35%が未婚という状況でした。

この数字は年々上昇傾向にあり、2020年の調査では30代男性の未婚率がさらに高まっています。

かつては「結婚適齢期」と呼ばれた30代が、今や独身者が珍しくない年代へと変化しているのです。

女性の場合は30代で約3割が独身となっており、男女ともに未婚率の上昇が顕著です。

2030年には3人に1人が未婚という予測

国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、2030年には男性の生涯未婚率が29.5%に達すると予測されています。

つまり、男性の約3人に1人が生涯独身という時代が到来するということです。

さらに2040年には男性30.4%、女性22.2%と、過去に類を見ない高い未婚率が予想されています。

これは「皆婚習慣」と呼ばれた日本社会の伝統的な結婚観が、完全に崩壊することを意味しています。

一部の専門家は、現在の20代の結婚に対する意識の変化を考慮すると、2050年の生涯未婚率はさらに上昇する可能性があると指摘しています。

都道府県別の未婚率の地域差

生涯未婚率には都道府県によって大きな地域差が存在します。

2020年の国勢調査によると、男性の生涯未婚率が最も高いのは岩手県で、女性では高知県が最も高い数値を示しました。

都市部と地方では異なる傾向があり、地方ほど「男余り」傾向が強く、都市部ほど「女余り」傾向があるという調査結果もあります。

東京都では男性の約3人に1人、女性の約4人に1人が50歳時点で未婚という高い未婚率を記録しています。

地域によって雇用環境や出会いの機会、価値観の違いなどが影響し、未婚率に差が生じていると考えられます。

2.独身男性が増えすぎた7つの理由

2.独身男性が増えすぎた7つの理由

経済的な不安と非正規雇用の増加

独身男性が増加した最大の理由の一つが、経済的な不安です。

バブル崩壊後の「失われた30年」を経て、日本の雇用環境は大きく変化しました。

終身雇用制度の崩壊、非正規雇用の増加、実質賃金の停滞などが、特に若い世代の経済的基盤を揺るがしています。

総務省の調査によると、50歳時点での未婚率を雇用形態別に見ると、正社員の男性は19.6%であるのに対し、非正規雇用の男性では60.4%と6割を超えています。

「結婚するなら、ある程度の収入と安定した雇用が必要」というプレッシャーを抱える男性たちは、自分の経済状況に自信が持てず、恋愛すら諦めてしまうケースも少なくありません。

結婚に対する価値観の変化

昔と比べて、結婚への価値観が大きく変化しています。

以前は結婚することが当たり前の幸せとして考えられていましたが、現在では必ずしも結婚する必要はないと考える人が増加しています。

国立社会保障・人口問題研究所の調査では、「一生結婚するつもりはない」と考えている人の割合が、男性は12%、女性は8%という結果が出ています。

1987年の調査と比べると、男性は3倍近く、女性は2倍近く上昇しており、結婚に対する大きな価値観の変化があったことが伺えます。

かつては社会的な通過儀礼とされていた結婚も、現代では個人の選択肢の一つという位置づけが強くなっています。

女性の社会進出と男女平等の影響

女性の社会進出により、男女間の経済的格差が小さくなったことも未婚率上昇の要因です。

昔は女性は結婚して家庭に入り、夫に養ってもらうことが多かったのですが、「男女雇用機会均等法」の制定によって女性の働き方は変化しました。

男性並みに働いて生活費を稼ぐ女性が増加し、女性の価値観も家庭より仕事を重視する傾向へと変わってきています。

結婚生活よりも、個人の生活や価値観を大切にする考え方を支持する人が増えたことで、結婚するよりも仕事に時間を費やしたいと考える女性が増加しているのです。

昔は「男性は家事力」「女性は経済力」を結婚で補っていましたが、今は男女平等になってきており、結婚で何かを補う必要性が薄れています。

出会いの機会の減少と職場環境の変化

独身の人は「出会いがない」とよく言いますが、実際に出会いの機会は減少しています。

今は個人情報保護も問われるようになって、職場では個人的な話題も中々話がし難くなってきています。

昔は上司が部下の結婚の世話をしたというのもよくありましたが、今は上司が独身の部下に結婚についての発言をしたらセクハラ、パワハラと言われるような時代になりました。

また、長時間労働やテレワークの普及により、職場での自然な出会いの機会が減少しています。

かつてのようなお見合い文化も衰退し、自然な出会いを期待できる場が限られているのが現状です。

婚活サービスの普及と高望み化

皮肉なことに、結婚相談所や婚活サービスが増えているのも、独身者を増やしている原因の一つではないかと考えられています。

婚活する人が増えた事により迷いが生じて、決められなくなり「もっと良い人が」と高望みしていく事にもなります。

婚活サービスの会員数が多い事はライバルも増え格差も生まれる原因です。

希望の人には中々会えないが、たくさん会員がいるので、希望の人を探し続けて長くずっと婚活をしてしまう人もいます。

結婚が決まらないまま婚活歴が何年にもなっている人もおり、様々な婚活サービスが増えて婚活している人も増えているのに結婚できずに独身の割合が多い時代になっています。

3.独身男性が増えることの社会への影響

3.独身男性が増えることの社会への影響

少子化の加速と人口減少問題

未婚率の上昇は、少子化をさらに加速させる要因のひとつです。

結婚する人が減れば、当然ながら子どもが生まれる数も減少します。

実際、日本の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの平均数)は、1.3前後と低水準を維持しており、人口減少の大きな原因になっています。

2020年における50歳時の未婚割合は、男性が28.25%、女性が17.81%となっており、これは2015年と比較すると大幅な増加が見られます。

さらに、独身男性の増加により「結婚して子どもを持つ」という選択肢が減ると、次世代の労働力人口が不足し、社会の活力が失われる懸念もあります。

消費市場の変化とおひとりさま経済

独身者の増加にともない、消費市場も大きく変化しています。

お出かけやレジャーは、これまでは家族や友人と出かけるものという認識が強かったのですが、最近ではひとりで出かける人も増え、「ソロ活」という言葉も生まれました。

調査によると、この1年間にひとりでお出かけやレジャー先に遊びに行ったことがある人は42%でした。

男性はネットカフェや競技場、女性はデパートやネットカフェが人気のソロ活先としてあげられています。

また、ひとりで外食する人も増えており、男性の58%、女性の40%がこの1年の間にひとりで外食をしたことがあると回答しています。

単身男性の消費傾向を調べたところ、圧倒的に食費が高く、独身男性の外食費は一家族分の倍ぐらいかかっているというデータもあります。

社会保障制度への負担増

独身男性の増加は、社会保障制度への負担増加にもつながります。

一般的に、既婚者は独身者よりも消費支出が多いとされています。

家族を持つことで、住宅購入や子育て、教育費などの支出が増えるため、経済の活性化に貢献するのです。

一方、独身者は自分のために使えるお金が多いものの、慎重な消費傾向があるため、経済全体の活性化にはつながりにくいとされています。

また、未婚率が高まることで、社会保障制度の支え手となる若年世代が減少し、高齢者を支える仕組みが維持できなくなる可能性があります。

労働力人口の減少と経済への影響

このまま未婚率の上昇が続けば、日本の人口減少スピードはさらに加速し、経済や社会制度への影響も避けられなくなるでしょう。

労働力人口の減少は、企業の生産性低下や経済成長の鈍化を招きます。

特に地方では人口減少が深刻で、地域経済の衰退や自治体の財政悪化につながっています。

また、高齢化と人口減少が同時に進行することで、介護や医療分野での人手不足がさらに深刻化する可能性があります。

2040年には、独身者が人口の5割になり、既婚者(64歳まで)は3割になるという予測もあり、社会構造の大きな変化が予想されます。

4.独身男性のメリットとデメリット

4.独身男性のメリットとデメリット

独身男性が感じる自由と気楽さのメリット

独身のメリットとして、お金と時間を自由に使えることがあげられます。

調査の時点で、すでに利点としてあげる人が一番多かった「行動や生き方が自由」という回答が、今回の調査でも男性70.6%、女性78.7%と依然としてトップのままです。

独身の間は、時間もお金もすべて自分のものなので、趣味や仕事など自分の好きなことに没頭できることをメリットと感じている人が多いのです。

結婚すると、家族や子育てに充てる時間が増加し、自分の時間や自由が制限されることがあります。

一方で、独身であれば、転職や趣味を続けることも、自分の判断で気軽に選択できます。

さらに、現代では、家事代行サービスや外食、コンビニ弁当などが普及しており、独身者でも快適な生活を維持しやすい環境が整っています。

老後の孤独感と健康リスクのデメリット

独身男性には、老後の孤独や健康リスクという深刻なデメリットも存在します。

実は、独身男性は既婚男性よりも平均寿命が短い傾向があります。

国立社会保障・人口問題研究所の調査では、未婚男性の死亡リスクは、既婚男性の2倍以上になるとも言われています。

若い頃はそれほどデメリットを感じないかもしれませんが、年齢を重ね、特に50歳を過ぎて老後を迎える頃には、デメリットを実感することが増えるでしょう。

65歳以上人口のうち、65歳以上の一人暮らしは大幅に増加しており、男性が138万6千人、女性が340万5千人となっています。

病気や介護が必要になったときにサポートを受けられる人がいないという不安は、独身者にとって大きな課題です。

独身男性の幸福度に関する調査データ

独身男性は、既婚男性よりも幸福度が低いというデータがあります。

これは、明治安田総合研究所が行った「男性の幸せに関する意識調査」によるものです。

「男の幸せは何か?」という設問に対して、多くの人が「幸せな家庭を作ること」を挙げました。

この結果から、男性にとって結婚し家族を守ることが幸福感を得る一因となっていると考えられます。

一方で、独身男性の幸福度が低い背景には、孤独感や社会的つながりが不足していると考えられます。

結婚という選択が必ずしもすべての人に幸福をもたらすわけではありませんが、家庭を持つことが多くの男性にとって精神的な充実感をもたらしていることは確かでしょう。

生涯独身を貫くために必要な準備

現在は独身男性も増え、自分の人生を自由に設計することが可能な時代です。

その中で、生涯独身を貫くという生き方もひとつの選択肢になるでしょう。

では、男性が生涯独身を貫くためには、どのような準備が必要になるでしょうか。

まず、老後に向けた十分な貯蓄が不可欠です。

最近では、早期リタイア(FIRE)を目指している男性も少なくありません。

FIREとは、「年間支出の25倍の資産を確保し、不労所得のみで働かずに暮らすこと」を意味します。

子育てや家族のために支出する金額を投資に回すこともでき、嫌な仕事を早めに退職するという生き方は、独身男性であれば充分魅力的でしょう。

また、健康管理や人間関係の構築、趣味の充実なども、充実した独身生活を送るために重要な要素となります。

まとめ

  • 日本の生涯未婚率は男性28.3%、女性17.8%に達し、35年間で男性は約6.5倍に増加している
  • 30代男性の約4割が独身で、2030年には男性の3人に1人が生涯未婚になると予測されている
  • 経済的不安と非正規雇用の増加が独身男性増加の最大の理由となっている
  • 結婚に対する価値観の変化や女性の社会進出により、結婚の必要性が低下している
  • 独身男性の増加は少子化の加速や労働力人口の減少など、社会全体に大きな影響を与えている
  • 「ソロ活」という言葉が生まれるなど、おひとりさま消費市場が拡大している
  • 独身のメリットは自由と気楽さだが、老後の孤独感や健康リスクというデメリットも存在する
  • 独身男性は既婚男性より幸福度が低く、死亡リスクも2倍以上高いというデータがある
  • 生涯独身を貫くためには、十分な貯蓄、健康管理、人間関係の構築が重要である
  • 2040年には独身者が人口の5割になり、社会構造が大きく変化すると予測されている

独身男性の増加は個人の選択の自由という側面もありますが、社会全体への影響も無視できません。

自分らしい生き方を選択しつつ、将来に向けた準備をしっかりと行うことが大切です。

ぜひ、この記事を参考にして、自分にとって最適な人生設計を考えてみてください。

関連サイト

国立社会保障・人口問題研究所